キリマンジャロ登山の記録
2018年2月9日〜2月18日 息子の毅と二人で、秘境専門の西友旅行社のキリマンジャロ登山ツアーに参加した。
2月9日キリマンジャロに向けて、広島から東京まで新幹線に乗る。
最後の日本食(駅弁)を食べる。
富士山。キリマンジャロも、似たような山だけど。
成田空港着。乗る飛行機が出ている。
成田空港は、広いなー。広島からここまでの長旅ですでに疲れた。
ここで、西遊旅行の受付がある。集合時間の午後5時40分よりも早く、5時には全員(15人)集合した。
乗る飛行機は、エチオピア航空。機材は大丈夫そう。
エチオピア航空。日本時間20時10分発、香港経由、アディスアベバ行き。
機材は、B787なので安心だけど、内装の建付けが悪い。
あっちこっちで小さな不具合あり。喉乾いた〜。CAさんとこに、水もらいに行ったら、そこにあるから、自分で飲んでくださいと。
約5時間で、香港に到着。降りる人がパラパラ。乗る人もパラパラ。
大部分は、そのままアディスアベバまで行く。
清掃人が沢山入ってきた。広東語をしゃべっている。懐かしい。
給油、1時間くらいで、また離陸。
ここまでも長かったけど、まだまだ先は長い。
日本時間午前3時59分
また同じような食事。CAさんは、「チキン?パスタ?」
と聞いてきた。え?チキン?ビーフ?ではなく、パスタ!??
こんな感じの食事を何回食べたことか。
日本時間午前10時44分。また食事。これは、朝食?
日本時間午前11時07分。もうすぐアフリカ。エキサイティングしてくる。
機内は、こんな感じ。飛行機は新しい感じ。
日本時間2月10日午後2時13分。現地時間は、日本より6時間遅れの午前8時13分、エチオピアのアディスアベバ着。ここで、タンザニア行きの飛行機に乗り換える。エチオピアとタンザニアの時差はなし。
お土産物屋さんが沢山ある。
タンザニアのキリマンジャロ空港行きの飛行機待ち。
午前12時3分、また食事。何となく毎回似ている。
着陸前にキリマンジャロが見えた。感動!!
同じ目的地らしい知らない外国人の人たちとも、感動を共有した。みんなで大騒ぎした。
キリマンジャロ空港到着
現地時間2月10日午後1時16分。
小さい空港だ。
客を待つお迎えの人たち。
バスでホテルへ向かう。
ここは、アフリカ!!
写真では、表せない、雰囲気がある。・本当に感動的。
歩いている人が多い。そして、みんな姿勢が良い。
突然、牛が道路に。
いたるところの集落で、だべっている人たちと、コツコツ仕事している人たちが共存していた。ミニチュアの町を見ているような。この光景がずっと続く。
平等に貧乏な感じ。
写真では表せることの出来ないアフリカの感動。
ホテルに着いたら、すぐにお土産物屋さんに直行。
お土産物屋さんに行く道で、結婚式のパレードに出会った。これは先頭車で楽団が乗っている。
日本から来た皆、写真を撮っている。
土産物屋さん
スーパーマーケット。外に、レシートをチェックする人がいる。
余分な人員の気がするけど。
現地時間2月10日午後5時12分。
ホテルに入った。二人部屋で、目の前の左の1Fが、毅と私の部屋。
ホテルから見たキリマンジャロ。
ホテルで、ツアーのみんなと夕食。最初に鶏肉。このような鶏肉を毎日食べる。
ここで、メンバー皆が順番に自己紹介。老若男女、年齢層も様々。男女半々。一見普通の人たち。しかし、話してみると、とてもユニークな人たちばかり。自分の普段の生活環境では、見ないような人ばかり。それは、みんなお互いさま?キナバル山などに登ったという人が半数くらい。百名山に登ったという人も数人。
2月11日、キリマンジャロの登山口の、マラングゲートに向けてバスで出発。
今日は、日曜日なので、着飾って、教会へ歩いて行っている人が沢山いた。
走っている子供たちも。こういう子供たちから将来、マラソン選手が出るのかも。
キリマンジャロが見える。
マランゲート。ここで登山の手続きをする。
ここ、1879mからスタートする。
西友旅行の登山パーティー全員で集合写真。
私たち客が15人。添乗員1人。現地ガイド5人。
ポーターさんたちは既に出発している。
ここがゲート。ここから登山開始。
サルがいる!
ブルーモンキー
ジャングルの中の道を歩く。道は良い。
時々、血中酸素を計る。だんだん下がってくる。調子よくない。深く呼吸をして高山病を防ぐこと。(下が酸素レベルを示す。)
昼食。大きなランチボックスが配られた。
多すぎる!! 行動食も持ってきているのに。毎日、昼時間にこれだけ出される。
日本の山では、昼食って食べないのに。
休憩場所のトイレ。ここのトイレは、きれいっぽい。でも、大は、どうやってすればよいのやら?
大きな荷物を持ったポーターさんたちが通る。ポーターさんの運ぶ荷物は、1人7Kg。
今日の宿泊地、マンダラハット(2720m)に到着。
マンダラハットは、芝生のような草が生えていて気持ちの良いところ。4人部屋のバンガローのような小屋に入る。
夕食待ち。気持ちの良い草の上に寝そべって、夕食を待つ。
夕食です。高所順応のために、たくさん食べて、たくさん水を飲むこと。
でも、食べ過ぎた。おなか壊した。早くも体調不良。早く治さなければ。
食事風景。食事は同行のコックさんが用意してくれる。
午後6時、夕焼けです。
星座の写真が撮れなくて残念。星空が、すごい、きれいだった。
いつもは見ないような星もたくさん。でも、日本で見える北斗七星とオリオンも、ここでも見えた。日本で星座を調べてくればよかった。ネットが繋がらないので、ネットで調べることもできず。
2月12日朝。雲海が見える。
8時前。8時の出発待ちです。
毎日、6時起床、7時に食事、8時出発を繰り返した。
次の宿泊地のホロンボハットに向けて出発。
キリマンジャロの別の峰(マウェンジ峰)が見えてきた。
キリマンジャロ(キボ峰)が見えた。12日午前9時。
おー、目的のキリマンジャロ。アップしてみます。
標高は、約2855m。
休憩です。登山中のトイレは、休憩の度に藪の中で青空トイレ。女性は左側へ、男性は右側へ、という風に。
再び出発。ここらは気持ちの良い道。歩く速度は、高度順応のため、ゆっくりペース。と言っても、そんなに極端に遅い訳ではなく、各人軽装備だけど、重装備のときの速度くらい。日本の山のコースタイムに近い。
昼食場所に、着いた。
昼食時は、コックさんがいつも紅茶を持ってきてくれる。とにかく、水分補給はしっかりと。
一度に全部は食べないことにした。残りはあと休憩時に分けて食べる。
午後3時。ホロンボハット3772mへ到着。富士山の標高です。。
今日は、大部屋のよう。
午後6時。酸素は、85%。この標高では、まー、こんなもんか。
お腹の調子が良くなってきた。でも、下痢を恐れて水をあまり飲まなかったら、添乗員さんから、もっと水を飲んでくださいと健康手帳に書かれた。そう、毎日、酸素量と体調アンケートを記入していて、添乗員さんがチェックしてくれている。
2段ベッド。下段に寝る。明日は高度順応のための停滞日。起床時間は、7時なので、ゆっくりできる。
2月13日 今日は、高度順応のため、ホロンボハットに停滞。標高4000mまで、軽いハイキングに出かける。午前9時出発。
ゼブラロック。シマになった岩なのでゼブラロック。
全員で集合写真。
ついに、4000mを超えた。初の経験。
サーファーの毅君がやったので、マネして岩に上がってみたけど、足場が丸くてバランスがむつかしい。落ちたら痛いので緊張。他に誰もマネする人いない。キリマンジャロを背景に写真を撮ってもらう。
キボハットの小屋が下の方に見える。その上に、アタックルートが見える。広い頂上の右側(ギルマンズポイント)へまず登り、そこからおはち巡りのように真ん中のステラポイント、左側の氷河のあるウルフピークまで歩く予定。
今日はここで、折り返し、ホロンボハットに戻る。
ホロンボハットに、鳩がいた。
アフリカの鳩も、日本の鳩と同じような鳴き声だった。
ホロンハットへ戻ったら、ポーターさんたちとの交流会があり。この登山には、たくさんの人たちが関わっている。
いつも愛想よく紅茶をもってきてくれるコックのニョカさんの踊り。
2月14日午前6時 日の出。
次の宿泊地、キボハットに向けて、出発。
キリマンジャロ(キボ峰)が近くなってきて、かなり寒くなってきた。
いつも同じような昼食。鶏肉。パン。ゆで卵。(玉子のキミが白いのです。)
リンゴとバナナ、など。
キボハットに向けて、砂漠のようなところを進んで行く。
午後2時、キボハット(4703m)に到着。
ここで、明日のアタックの準備をする。早々に午後4時頃に夕食を取り、明日のアタックのウエアを着て、午後6時から午後10時まで、仮眠する。しかし、1時間半ごとにトイレに起きながら、午後10時に起床。軽くカップソバを食べて、午後11時にアタック開始。
これは、出発直後の写真。以後、写真が撮れていない。暗いので撮れないし、被写体もない。2月15日、最初は、緩いつづら折りの道。順調。3時間くらい歩いたところがハンスメイヤーズケーブ(大きな岩があるところ)で休憩。ここまでは、平気だった。
しかし、ハイドレーションから水を飲もうとしたら凍っていて、飲めない。
ザックから、別な水筒を出して水を飲み、行動食を食べた。
ここから先は、さらにつづら折りで急な、ザレを登って行く。下を見ると、たくさん後続が登ってきていた。ここで、トイレに行きたくなり、サブガイドに、トイレするところないか?と騒いだけど、どこ見てもトイレできそうにない。そうこうしていたら、酸素の取り込みが悪くなり、酸素不足で足に力が入らず、フラフラした状態になった。(酸素は、70%を切っているに違いない)しかし、ギルマンズポイントの頂上は、すぐそこに見える。がんばれー。しかも、岩陰がトイレの建物に見えた。(トイレなんかあるわけない)あそこまで行けば〜。サブガイドが、荷物持ちましょうか?と言ってくれたけど、大丈夫と言って歩き続けるも、なかなか進まない。何度も荷物持ちましょうか?と言ってくれる。たいして重くもないのに。あまり言うので荷物を持ってもらう。すぐに頂上についた。もう、息子たちいない。先にウルフピークの方へ行ってしまっている。がっかり。添乗員とガイドに、もうここで降りてくださいと言われた。また直後に、同じようにトイレに行きたいと騒いでいた、Iさんが登ってきた。彼も、ウルフピークへ行く気満々だったのに、添乗員とガイドにもう下りてくださいと言われ、「大丈夫です」と少し抵抗していたけど、あきらめたよう。キボスハットからギルマンズポイントまで6時間半の行程だけど、後半の記憶が薄くて3時間くらいに感じた。ギルマンズの頂上で、サブガイドの、ヨハンに写真を撮ってもらった。でも、後から見ると暗すぎる。失敗した〜。まだ暗いうちに下山してしまったので、良い写真なし。高山病の場合は、出来るだけ早く、1mでも低いところに下りることだって。なので、すぐ降ろされたってことか。
ギルマンズポイントに登頂! サブガイドのヨハンにとってもらったけど、暗すぎる〜。
頂上から見る朝焼け。うまく撮れたのはこの写真だけ。マウェンジ峰より上だ。
午前6時。幻想的。遠くに沈没船のような影が見える。あれは、いったい何?
午前6時30分。明るくなってきた。下ってみると分かる、長い道のり。正面に見えるのは、マウェンジ峰。
延々と下り。先行者に追いついた。
このころ、息子、毅は、ウルフピークまで辿り着いていた。低酸素の中、苦行だったと言っていた。後に、氷河が見える。
キボハットまで下りて、休憩。あと、ウルフピークまで行ってきた人たちと合流し、昼食。再び下山開始。キボからホロンボハットまで、さらに1000mを下降する。
今日の宿泊地のホロンボハットが見えてきた。どんどん酸素が濃くなってくる。
2月16日。富士山の標高のホロンボハットの朝。よく寝た。酸素が濃いのが良くわかる。楽だなー。酸素はありがたい。「富士山を毎日10日間、登る方が楽だね」と毅と話した。
ホロンボハットにいたカラス。ここの動物は、みんな人を恐れない。なかなか逃げないライチョウなみ。
ホロンボハットは、雲海の上。のどか。
カメレオン。ホロンボハットからの下りで見つけた。カメレオンも逃げない。誰か手で掴んでいた!
サルも、優しそう。
下りは、ずっと一緒だったサブガイドのヨハン。
ヨハンと。
参加者15人と添乗員、ガイド、コック、ポーターさんたちと。
ギルマンズポイント5685mまで登ったという、登頂証明をもらった。
ウルフピークでないのが残念だけど、半年間の準備期間と高所トレーニング、登頂までの高度順応など、長い道のりでここまで来たという達成感はそれなりに大きい。今回は、ツアーの全員(15人)が登頂証明をもらった。全員登頂というのは、珍しいことですと、添乗員さんが言っていた。実際、キリマンジャロの登頂率は、ギルマンズポイントまででも、普通は50%と言われている。今回のメンバーは、強者でバケモノ揃い? (秘境専門の西遊旅行は高い登頂率80%を売りにしているが、それでも10人に2人は登れないことになる。)
でも、しかし、ウルフピークには登りたかったなー。いつかコースを変えて再トライしたいですね。